top of page

ステロイド使用
​に対する考え方

誤解を恐れずに先に結論を述べると、私はステロイド使用容認派です。

容認ですよ。推奨ではないですよ!

 

ステロイドって、賛否両論あるトピックですね。

私の場合、アトピーにとっての一番の敵はステロイドではなく、自分の爪。自分の手。引っ掻く癖。ついうっかり触ってしまう癖です。引っ掻くことを卒業しない限り悩みから解放される日は来ないと思っています。

私にとってステロイドは敵ではなく、警察のような存在。困りごとがあるたびに交番に出かける人はいませんよね。一生世話にならずに済むのならばそれが一番。でも、安心して暮らすためには必要な存在。それに似ています。

 

私はアピ軟膏マヌカクリームマヌカジェル石けんシャンプーと出会ってからの4年間ステロイドを使用していません。アレルギー物質との接触によりこの間に重度の症状を二回、軽度の症状は何度も患いましたが、これらシンプルなケアだけで肌を回復させています。これからもずっとこの状態が続いてほしいと願っています。

しかし、万が一の場合に備えてステロイド軟膏を薬箱に常備しています。これはどうしても困った時に交番に駆け込むようなもので、日常用ではなく、本当の最終手段です。

 

私自身が目指している脱ステロイド生活とは、可能な限りステロイドと距離を置く生活であり、完全遮断ではありません。

私はアピ軟膏に出会うまで何十年もの間、ステロイド軟膏と頓服薬に人生を助けられてきました。もし、ステロイドが無かったら、学校を卒業することも、就職することも、尊い青春の日々を過ごすことも、もしかしたら結婚することも叶わなかったかもしれませんし、ヘルペスその他の感染症を更に悪化させ、別の病気を発症していたかもしれません。

​人間ならば誰でも受験、就職、商談などどうしても相手に好印象を与えたい場面があります。結婚式への出席など相手に失礼のない体裁を保たなければならない場面もありますし、やけど、ケガなどによる皮膚の化膿を防ぎたいこともあります。そのような時には罪悪感を感じることなく、期間を決めて短期的にステロイドを使用しても良いと考えています。

私が絶対にやらないステロイドの使い方。私が大切な人におすすめしないステロイドの使い方とは、引っ掻く癖を止める覚悟のない安易な利用、1週間を超す長期使用です。ヒルドイドに対しても同じ考え方です。

スキンクレンジング製品

​アトピー戦最大の敵

私はアトピー性皮膚炎の克服は戦いだと思っています。私の場合、最大の敵は自分の爪、引っ掻く癖、つい触ってしまう癖です。アトピー議論となるとステロイドに話題が進むことが多いですが、私の場合、本当の問題はそこではなく、引っ掻きの癖対策でした。この点に共感してくださる方は案外多いのではないでしょうか。

​私は長くアトピーとともに暮らしていますが、引っ掻いて極楽の気持ちよさを一瞬味わうことはあっても、状態が向上した経験は一度もありません。かゆみの原因であるヒスタミンは、引っ掻いたり、触れられることがトリガーとなってますます増えるのです。引っ掻きたい誘惑に負けてはなりません。かゆみとの戦いに勝つためには無視するのが一番です。と言っても、無視は辛いですよね。私はかゆいときにはすぐにジェルを肌にのせます。一日に何度も肌にのせます。ちょっとひりっ、スーッとする感覚が気持ちよく、マヌカ成分が肌を潤し傷口を早く癒します。私の場合、ちょっとしたぷつぷつならば即消えます。親戚の口まわりのぷつぷつもすぐに消えました。あなたの肌はどうでしょうか。天然成分99%。子どもでも使えるやさしさです。このジェル、最強です。

ジェルの力を借りながら、ある程度の覚悟と意識があれば、昼間は引っ掻きゼロを達成できる可能性が高いです。

問題は就寝時。私の場合、無意識に引っ掻くことを監視するためスマート腕時計で熟睡度を毎日チェック、リンパの流れが滞っている個所はかゆくなりやすいのでしっかりとセルフリンパケアを行い、就寝前には眠気を誘う成分メラトニンを多く含むさくらんぼのジュース(Kate New Zealandでは取り扱っておりません。日本のお店でお求めください)を飲み、乾燥が気になる部分にはたっぷりと軟膏を塗り、さらに枕元には万一の場合に備えたかゆみ対策マヌカジェルを配備して万全の体制で床について完全熟睡。引っ掻く癖をほぼ克服することが出来ました。

戦い方はその人のライフスタイル、生活状況に応じて変わってくるので一概には言えませんが、日々の引っ掻きパターンを観察して引っ掻きの癖が出にくなるようライフスタイル、マインドセッティングを構築する、長手袋をはめて引っ掛けない状況を強制的に作る、日常動作から首より上に手を上げることを意識的に取り除く、どうしても上げなければならない動作(髪を直す、帽子をかぶる、傘を開くなど)を取るときには全身全霊を注いで顔、首のついで触りをしないように気を付けるなどの方法があると思います。

たまに、汗をかいて肘の内側が、植物にかぶれて指の間が狂いそうなくらいに猛烈にかゆくなる症状が出ることがあります。この時も同じです。かゆいときには体にヒスタミンレベルが上がっているので、かゆくない部分であっても、とにかく不用意に皮膚を触らないように気を付けて、患部はどんなに気になっても絶対に素手では触りません。触るときはジェルを塗る時だけと決めています。 

​引っ掻き癖卒業期間はかゆみの頻度を抑え、新しい生活習慣を確実に身に覚えさせるために5日~1週間程度の短期にステロイドの力を借りて、確実な対策を取ることも有効な戦法だと考えます。

bottom of page